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スピーカー値踏みのコツ

 オーディオ趣味という分野が結晶化して久しい。雑誌も専門化し、AV系も含めたHiViやステサン等の舶来趣味の高級紙か、廃人仕様の電子工作系雑誌に2極化されている。

 いきなり脱線して申し訳ないがCQ出版のWebを渉猟していたらInterface誌のコラム『移り気な情報工学』を発見。
http://www.cqpub.co.jp/interface/column/Utsurigi/2006/52.htm
まだやっていたとは…ネタも新鮮だし。山本(強)先生恐るべしである。専門が情報工学の割にアナログ電子回路の講義を受け持ったりする愉快な教授であった。先日の日記に書いたオペアンプ帰還回路の変造ネタを相談したこともあったっけか…んが、割と否定的な見解をいただいたような記憶があります。

 復線。スピーカーの性能を定量的に計るのはなかなか難しいが、f特や過渡応答である程度の素性を知ることができる。コーンの分割振動やら位相特性やらまぁ言い出すとキリが無いと思うが、そもそも俺のような一介の素人では計測不能なのでパスする。

 素人でも行える値踏みのコツとしては、まず持ってみて重さを見る。自動車のドアスピーカーなどの場合、純正安物ユニットとリプレース用の社外品とでは重さが倍近く違う場合があり、マグネットで大差が付いている。

 それとハコの重さだが、アンプ内蔵PCスピーカでは見た目は木目調(どうせMDF材にパネル貼り付けだろうが)でも中に吸音材がほとんど…全く入っていないのが殆どである。というか過去にPC用小型スピーカでハコの中にきちんと吸音材が仕込まれているのを見たことが無い。とするとハコ鳴りを防ぐのはただただそれ自体の質量と内部損失に頼るのみだ。安物MDF材はこの点優秀そう。何しろ木クズを接着剤で固めたものだ。木クズだとコストがかかるから接着剤でカサ増し…いや、深読みはやめよう(某解体師のネタ拝借)

 ハコの形ももちろん重要だ。多くのスピーカーではバスレフもしくはそれに準じた設計になっており、要は穴が開いている。スピーカーユニット背面からの放射音を回折させ、低音を穴から出すのがバスレフの原理で、ユニット自体の固有振動周波数以下でパワーの入らない低音も補完できる。

 バスレフポートの設計はヘルムホルツの共鳴器にも例えられるが、狙った周波数できちんと位相を揃えて出すような設計はなかなかタイトなようだ。以下を参照のこと。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/helmholtz.htm

 しかし実際、中型~小型アクティブスピーカーのほとんどはそうなっていない。具体的には、ユニット径に対してバスレフ穴が大きすぎるのである。これだと音は一見賑やかに鳴るが(そりゃそうだ、スピーカーユニット背面からの音が盛大に回り込んでくる)、位相も周波数特性もめちゃくちゃになる。まぁ限られたコストと小さいサイズで低音を搾り出すにはそれしか無いのだが…まともな低音を得るには大口径スピーカを余裕のある出力のアンプからある程度の音量で鳴らすしか無い。もしくはサブウーファーに頼るか。

 オーディオなんて結局は好みの問題だとは思うが、わかる範囲であれこれ思い悩むのもまた楽しいものである。そんな俺のスピーカーは密閉型、12cm1発のAURATONE。もう4年以上使ってるのかな。単純かつ要所を押さえたスピーカーが飽きが来なくて宜しい。紙数も尽きたのでこの辺で。

 蛇足だが、オーラトーンの画像を探そうと入手元のショップのWebを眺めていたらこんなものが出ていて仰天した↓
http://allabout.co.jp/entertainment/dtm/closeup/CU20051012A/index.htm
こういうのをノスタルジイと呼ぶのだろう。

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2006年09月01日 03:01に投稿されたエントリーのページです。

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