形あるものいつか壊れる。PCも例外ではなく、使い続けているうちにいつしかハードディスクは擦り切れ、コンデンサは電解液を漏出し、全てが朽ちていくことになる。
当然そうなる前にデータの移行、機種の更新といった作業が行われることになるが、ここ五年程はPCの速度・快適性の面での向上が(それ以前の数年に比して)乏しい。趣味のものであれば小遣いで更新できるが、経費となるとそうも行かない。速度面では十分ながら、古いPCを騙し騙し使っている方も多いのではないだろうか。
さてPCが壊れると一大事である。壊れ方にも様々あるが、自宅で1台で使っていたPCのHDDがクラッシュしたりすると大惨事である。データの救出は絶望的、リカバリしようにもHDDリカバリ領域は起動せず、リカバリ用CDも見当たらない、ついでに保証書も見当たらない、という状態。こうなるとやる事は無いので不貞寝するしか無い。暇を見つけて販売店に持ち込んで修理、それも上がりまで数週間かかるのはザラで、その間メールもネット閲覧もできないのは不便だ。代替機にサブノートでも検討しようとPC屋を覗くと、それなりの出費となり悩む…
こんなとき、予備ノートPCがあるととても便利だ。とりあえず緊急避難用として、メインPCが壊れてすぐに予備が出せるようにしておくと宜しい。別にノートである必要も無いのだが、場所をとらない、モニタやマウス等周辺機器が不要でシステムとして完結しているのが宜しい。さて、ノートPCといっても色々あるが、予備ノートとして使いやすいのはどの辺であろうか。面倒なので結論から書いてしまうと、2000年~2001年頃のWindows2000モデル、法人向けノートが手頃かと思われる。以下に理由を述べる。
・手間が無い
インストールはWindows2000のCDのみで全てのドライバが読み込まれる。この手のノートPCはインテル製のチップセット周り、LANをはじめとしてTI製PCカード等、だいたいのデバイスが『出たときに既に古い』。鬼門のグラフィックも3Dのパフォーマンスは諦めた仕様で、TridentやNeoMagicなんかのチップが多く、ドライバでは困らない。個人向けWindowsMeノートはオマケ満載でドライバで困る上、肝心のLANが無かったりしてイザというときに手詰まりになりやすい。緊急用という性格から、HDDリカバリは初手から諦めるべきである。
・安い
これより新しく、CPUがGHzオーダーのクラスのWinXPモデルだと少し高い。グラフィックをはじめ新しめのデバイスが多いためドライバ周りで余計な手間を取られる。高速なCPUの利点も重たいWinXPで相殺である。
・必要最小限のスペック
更に古いモデルに汎用のPCカードLANを組み合わせる手もあるが、CPUが更に遅く、メモリも64MBといった仕様では軽量なWindows2000でもちと厳しい。初代VAIOノートに純正外付けCD-ROMドライブ、といった組み合わせは心躍るものがあるが、HDDの寿命、値段等の諸要素を勘案すると浪漫を求めるムキにしかすすめられない。